Gibson 1963 B-25N Natural

1963年製、B-25N。

前年にLG-2からB-25に、LG-3からB-25Nにモデル名が変更された小ぶりのアコースティックギターモデル。

スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、ハカランダ指板、プラスチックブリッジ、ナット幅42.5mm。

ブリッジサドルは元々セラミックの物でしたが、ハカランダ材を形成したサドルに交換してあります。

ギター全体にウェザーチェックや擦り傷や打痕はありますが、塗装焼けは少なくトータルで見ると綺麗なコンディションを保っています。

薄いピックガード期につきもののトップ割れはサウンドホール内側の上下にありますが、接着し裏から補強用のクリートを打ってありますので強度的には問題はありません。

ボディバックサイドに割れがありますが、内部をチェックすると割れは到達していないので表面上だけの割れなので現状では問題ありません。

トラスロッドには充分な余裕があり左右ともにスムーズに回ります。

ネックは現状でストレートにセッティング、スリムテーパーと呼ばれる薄めのシェイプです。

フレットはすり合わせが施してあり、極端な凹みはなく7割程度の山の高さが残っています。

弦高は6弦12フレットで約2.3mm、1弦12フレットで約1.7mmです。

アジャスタブルブリッジなので弦高は上下共に調整可能ですが、ハカランダサドルの底面が削られているので調整用のネジが飛び出した様になっていて、弾き方によってはネジの上部が手に当たるかもしれません。

プラスチックブリッジ特有の明るく軽く抜ける軽快なサウンドです。

ウッドブリッジによってサスティーンはセラミックサドルに比べてやや短いですが、代わりに低音がしっかりと響くので音のバランスは良いです。

テンションが少し強めの個体だったのでエクストラライトゲージでセットアップしましたが、細いゲージの弦にも関わらず音量が大きく低域から高域までしっかりと鳴ります。

付属品は写真にある物が全てです。